はじめに
こんにちは、てませくんです。
この記事では、「【書評】「誰も教えてくれないマイホーム建築の罠」を読んで」というタイトルで、誰も教えてくれないマイホーム建築の罠という書籍についてお伝えしようと思います。

マイホームの建築を考えているなら、事前に読んでおいた方がいいと様々なサイトでおすすめされていました!

結論、事前に読んでおいて良かったと思ったよね!
この記事で得られる情報
- 誰も教えてくれないマイホーム建築の罠という書籍の概要
- 誰も教えてくれないマイホーム建築の罠という書籍の要点
- てませくんの所感
誰も教えてくれないマイホーム建築の罠という書籍の概要
今回はこちらの書籍を紹介させていただきます。
本書は、2002年から宮城県で住宅建築に関わるNPO法人を運営されている佐々木孝さんの著書です。
本書の対象としている読者は、これから住宅建築を考えている人になっています。
また、一から建築を予定していなくとも、住宅会社の特徴や選び方についても記載があるので、中長期的な住まいについて考えている方は一読する価値はあると思います。
本書では、以下の点について記されています。
- 住宅建築で生じるトラブルの紹介
- 業界の構造や法制度の観点によるトラブルが生じる理由の説明
- 住宅建築の一般的なフローとそれに基づいたトラブルに巻き込まれないための自衛策の紹介
- 良い家を建てるためのノウハウの紹介
誰も教えてくれないマイホーム建築の罠という書籍の要点

てませくん
では、ここからは具体的に本書の要点をご紹介していきます!
住宅建築で生じるトラブルの紹介
本書では住宅建築で生じる様々なトラブルの具体例が紹介されています。
- 建築資材の輸入のために多額の前払金を支払ったにもかかわらず、そのお金を会社の経営状態が悪いからと本来の用途にしようされず、家が建てられなかった人
- 増税前のタイミングに乗じて、見積書も図面もなしに契約をしてしまい、想定外の支払いが生じてしまった人
- 住宅展示場のイメージのまま一式見積書で契約してしまい、オプションによる上乗せを余儀なくされた人
- 土地の一時金を住宅会社の系列会社に融資してもらってしまい、家の建築費用が契約前の一式見積もりよりも高額になっても解約できなくなってしまった人
業界の構造や法制度の観点によるトラブルが生じる理由の説明
次に本書では、なぜ前述のようなトラブルが生じてしまうのかについて説明しています。
- 住宅建築は一生に一度の人が多く、個人リピーターを想定していないので販売者側が自己の利益の最大化を優先する。
- 経費が高い。住宅展示場やテレビや新聞などへの広告費や営業経費が高く、それゆえ家の原価を下げ、粗利率を上げている。つまり、家そのものの材料費や作業を行う大工さんなどの人件費を低く設定している。
- 建設業法には抜け穴が多い。一式見積書だけで契約をさせる、明細見積書を提出しなくても違法ではない(と解釈できる)し罰則もないため、欠陥住宅が建築されてしまっても処罰されない。
- 仮契約と謳い一式見積書だけで契約を進めてくる。しかし仮契約も法的には立派な契約なので解約の際には違約金の請求等が生じる。
住宅建築の一般的なフローとそれに基づいたトラブルに巻き込まれないための自衛策の紹介
- 心構え。住宅会社と自分は利益相反の関係であるという認識で住宅建築に臨むこと。
- 法律の基礎知識を身につけること。
- 建築の基礎知識を身につけること。
- ファイナンシャルの基礎知識を身につけること。
- 必要な時には専門家の援助を受けること。
- チェックシートをもとに着実に進めること。
本書では、見積トラブルのパターンの紹介や正しいや悪い見積書の事例や項目の説明などが説明されています。
また、基礎工事のパターンやその重要性についても説明されています。
チェックシートは本書の巻末についています。
良い家を建てるためのノウハウの紹介
最後に良い家を建てる方法として下記の項目について書かれています。
- 住宅会社の選び方
- 大手の特徴と選び方
- ローコストメーカーの特徴と選び方
- 工務店の特徴と選び方
- 長持ちする家が建てにくい理由
- 住宅のプロが家を建てる方法
これから家を建てることを考えている人にとっては、具体的でとても役立つ内容でした。
ただ、住宅のプロが家を建てる方法では、我々のような一般人ではなかなか実現しにくいことも含まれており、そういった点についてはリスクを最小限にするための努力が必要だと思いました。
例えば、腕が良くて経営状態の良い工務店と信頼関係ができている腕利きの大工さんの組み合わせで建築をする、などは一般人ではどうしても運が関係してしまうとこだと思いますので、その可能性を高める努力をしないといけないないと思いました。
てませくんの所感
てませくんは建築業界や不動産業界で働いていないサラリーマンです。
そのため、家の建築ということに対して、そもそも前提とすべき情報を持ち合わせていなかったなということを本書を読んで痛感しました。
一生に一度の購入になるであろう商品であるが故に、専門家任せにするだけでなく充分な知識を持ち合わせた上で家の建築に臨もうと思います。
本書は表紙が刺激的なデザインと文言であるため、読む前は少し懐疑的な印象であったのですが、内容は非常に具体的であり、なおかつ法律や建築のプロセスなどについても説明がなされているため、家の建築をする前に準備のために読む本としてはとても良いと思いました。
本書を導入として、家を建てるということに対して準備するべき知識の深掘りを他の書籍で行っていく、ということができると思います。
おわりに
この記事では、「【書評】「誰も教えてくれないマイホーム建築の罠」を読んで」というタイトルで、誰も教えてくれないマイホーム建築の罠という書籍についてお伝えしました。

家を建てる上で前提として持っておくべき知識を得ることができて、とても役立ちました!
一生に一度の買い物になるので、慎重になりすぎるぐらいで進めていこうと思います!

誰だって欠陥住宅などのトラブルは避けたいもんね!

今回もご覧いただきありがとうございました!